新型コロナウイルスの影響で在宅時間が増えたことで、家庭の電気代も増えていませんか?そんなときに役立つのが、待機電力の節約です。待機電力とは、コンセントに接続された家電製品が、使っていなくても消費する微少な電力のことです。この記事では、待機電力がかかる家電製品やその電気代、そして待機電力を減らす方法やメリット・デメリットについてご紹介します。
待機電力とは何か?
待機電力とは、コンセントに接続された家電製品が、使っていなくても消費する微少な電力のことです1。例えば、「リモコンで家電製品の電源をオフにした状態でもコンセントにつながっているだけで消費される電力」といえば、イメージがつきやすいでしょうか。いつでも操作ができるよう家電製品がスタンバイ(待機)しているため、待機電力と呼ばれていますが、正式名称は「待機時消費電力」といいます。
家電製品の多くは、その製品を使う人が便利で快適な生活を送るために、表示機能やタイマー機能、リモコン機能などを備えており、待機時にこれらの機能を維持するために電力を消費しています。待機電力には一般的に次のようなものがあります。
家電製品の本体がリモコンからの操作信号を受信するために消費する電力。
家電製品のスイッチをオフにしていても表示部やタイマー機能が消費する電力。
電話機やファクシミリの受信をするために消費する電力。
充電器の充電中以外で消費する電力。
待機電力がかかる家電製品はどんなものか?
テレビ
エアコン
パソコン
ルーター
モデム
電話機
ファクシミリ
電子レンジ
炊飯器
電気ポット
コーヒーメーカー
トースター
電子レンジ
冷蔵庫
洗濯機
乾燥機
食器洗い乾燥機
掃除機
アイロン
ドライヤー
シェーバー
電気カーペット
電気毛布
電気こたつ
温水洗浄便座
空気清浄機
加湿器
扇風機
オーディオ・ビデオ機器(DVDプレーヤー、BDプレーヤー、HDDレコーダー、CDプレーヤー、スピーカーなど)
テレビゲーム機(プレイステーション、ニンテンドースイッチ、Xboxなど)
充電器(スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、デジタルカメラ、電動歯ブラシなど)
これらの家電製品は、使用時だけでなく、待機時にも一定の電力を消費しています。特に、リモコンで操作できる家電製品や時計やタイマーなどの表示部がある家電製品は、待機時にも多くの電力を消費しています。
待機電力の電気代はどれくらいか?
待機電力の消費量や電気代は、家庭内にある家電製品の種類や数、使用頻度や設定などによって異なりますが、一般的な目安としては以下のようになります。
例えば、待機電力が1Wの家電製品を1年間コンセントに差したままにした場合、待機電力による消費電力量は8.76kWh/年となり、東京都内で一般家庭向けに供給される低圧A契約(従量料金単価:22.88円/kWh)で計算すると年間約200円(税込)となります2。個々の待機電力は小さいですが、家庭内に待機電力を消費する家電製品が多ければ多いほど、全体ではかなりの消費電力量になります。資源エネルギー庁の報告によると、1世帯あたりの年間待機電力の消費電力量は、228kWh/年と推計されており、1世帯あたりの年間消費電力量4,432kWh/年のうち、約5.1%を占めると言われています。これを東京都内で一般家庭向けに供給される低圧A契約で計算すると、年間約5,200円(税込)となります。意外に多いと思いませんか?この待機電力を減らすことができれば、少しは家計が助かるのではないでしょうか。
参考にして、節電で電気代を削減する参考にしてください。
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