主要品種の飲み比べ メルロー
同じボルドーの代表的なぶどう品種であるカベルネ・ソーヴィニョンに比べると、色はやや朱色を帯びており、香りはカベルネ・ソーヴィニョンがヴァイオレットやブルーベリーのような、フローラルな香りがするのに対し、メルローはプルーンのような、熟した黒い果物の香りがすると言われている。味は、カベルネ・ソーヴィニョンほど、酸味やタンニンは強くなく、芳醇でまろやかな味わいである。
ボルドーでは、ジロンド川左岸地区の、メドックやグラーヴなどがカベルネ・ソーヴィニョン主体なのに対し、ドルドーニュ川右岸のサンテミリオン、ポムロルなどではメルローが主体になっている。これは、メルローが比較的重い石灰質の土壌を好むためで、「左岸」地区でも、土が比較的重いところでは、メルローを多くブレンドするシャトーもある。Wikipediaより引用
主要品種の飲み比べ カベルネ・ソーヴィニヨン
カベルネ・ソーヴィニヨン(仏:Cabernet Sauvignon)は、赤ワイン用のブドウ品種であり、世界で最も広く栽培されている品種のひとつである。ほぼ全ての主要なワイン産出国で生産されており、カナダのオカナガン・ヴァレーのような冷涼地からレバノンのベッカー高原のような温暖な土地に至るまで広く栽培されている。
とりわけ、ボルドーの優れたワインにおいて主要品種として用いられることで名高い。ボルドーではメルローやカベルネ・フランとブレンドされることが多い。原産地であるフランスからヨーロッパ各国、およびニューワールドに広まったが、なかでもカリフォルニアのサンタ・クルーズ・マウンテンズやナパ・ヴァレー、ニュージーランドのホークス・ベイ、オーストラリアのマーガレットリバーやクワナラ、チリのマイポ・ヴァレーやコルチャグアといった地域では特に高品質なワインが産出されるとして定着した[1]。20世紀の大部分において、高級赤ワイン用のブドウとしては最も広く栽培されていたが、1990年代からはメルローの人気に押されてしまった。しかし、2015年においては再び最も広く栽培される品種となり、世界中で341000haの栽培面積を持つ[2]。
カリフォルニアワインの特徴
かつてのカリフォルニアワインといえば、大衆向けのテーブルワインというイメージが強く「樽香*1も果実味もたっぷりなワイン」が特徴でした。
しかし、最近のカリフォルニアワインは、 樽香を意識させないエレガントなワイン にシフトしつつあります。 なぜなら、銘醸ワインが生まれるナパ・ヴァレー、ソノマカウンティといった地域に、フランスをはじめとした旧世界から移住した醸造家が増えているためなのです。
*1 樽香とは?
ブドウを発酵・熟成させるために使う 「木樽」の香りです。
「ヴァニラの香り」「チョコレートの香り」といった表現をすることもありますね!
主要品種の飲み比べ シラー
ローヌ地方は、ボルドー、ブルゴーニュと並び、フランスワインの御三家の一つである。ローヌ地方の中でも高級なワインを多く生産している北部地方で主として栽培されているのが、シラー種である。
南フランスの焼け付くような強い日差しを浴びて作られるワインは、チョコレートのような、あるいはゴムが少し焦げたような甘く香ばしい香りを持つ。色は濃赤色で、アルコール度数の高い、男性的な力強さとこくのあるワインになる。
フランス国内では、ほかに、ローヌ地方と気候が似ているラングドック=ルシヨン地域圏でセパージュワインが生産されている。
フランス以外のヨーロッパ、アルゼンチン(アルゼンチンワイン)、チリ(チリワイン)、ウルグアイ、アメリカ合衆国などでも栽培されているが、特にオーストラリア(オーストラリアワイン)でこの品種が多く栽培されている。オーストラリアではシラーズ(Shiraz)と呼ばれる[1]。シラーズ種のセパージュワインもあるが、カベルネ・ソーヴィニョン種とブレンドされ、日本では「シラカベ」と通称されるワインとして作られることが多い。
イランのシーラーズという町でもこの種のワインが生産されており、元々イラン原産で後にローヌに持ち込まれたという説があるが、詳細には諸説ある。
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